契約社員について

“社員”だけど非正規に該当する

新型コロナウイルスの影響を受けて、多くの企業が採用計画を見直しています。当初予定していた正社員の採用人数を減らして、契約社員の比重を高める傾向があるのです。では多用な雇用形態があるなかで、契約社員とはどのような位置づけなのでしょうか。まず契約社員は非正規雇用に含まれます。「名称に“社員”というワードがあるのに非正規なの?」という疑問が生じたかもしれませんが、契約社員は社員といえども“契約期間が決まっている社員”なので非正規に該当するのです。そのため会社側から契約を更新しない旨を伝えられたとしても、それが契約満了日から1カ月以上前であれば法律的には問題が無いことになります。柔軟に人員を調整できることから、企業は契約社員の比重を高めているのです。

法的手続きは正社員とほぼ同等にできる

仕事探しをする過程では、一旦は採用の連絡を受けたものの急激な業績悪化に伴い、採用を取り消されるということが起こり得ます。契約社員としての採用が決まっていた場合は、どのように対応すれば良いのでしょうか。

契約社員は非正規であっても正式な内定をもらっていたのであれば、それは“労働契約の成立”とみなされます。つまり採用決定後の取り消しは、法律的に“解雇”に該当するのです。働く予定だった企業が倒産してしまった場合は泣き寝入りになってしまいますが、企業が経営を続けているのであれば、労働局に相談することで状況が改善することがあります。「非正規だから法的手続きができない…」と捉えてはいけません。契約社員であっても慰謝料を受けられることがあるので、正式に入社するまでは仕事探しをしていたときの書面や採用担当者とのメールのやり取りを残しておくようにしましょう。

工場の求人内容は製造スタッフや梱包などが基本的ですが、運送会社のドライバーや古紙回収作業といった仕事もあります。自分に合った仕事を選びましょう。